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買う方の国が強い!

2017/08/26 3分ニュース解説
この記事は約 7 分で読めます。
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【ココが変だよ時事問題!知ったかぶり!】 3分政治解説のコーナーです。今日は国際情勢についてのお話し。

さて今日の文春オンラインに

「中国が台頭して、競争に負ける」とはこういうことだ」という記事が出ていました。(クリックするとリンク先の記事に飛びます)

簡単に解説すると、政治的には相変わらず一党独裁国家で民主主義のかけらもない国ですが、経済的には世界第2位の圧倒的な強さになって、自分たちの政治のやり方に口をだしたり。批判したりする国に対しては、経済的な圧力を加えていく。 その実態を「競争に負ける」とはこういう事だという記事に、有名なブロガーであり、投資家である山本氏が解説しています。

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記事の概要

要約

とにかく13億人も人口がある中国、言論弾圧でも武力排除でもやって、社会の求心力をもっぱら経済の発展に据え続けていくという一点で、国民をまとめていくしかない。だから人権批判は受け入れないし、配下の少数民族の独立は絶対に受け入れないし、弾圧や人権侵害に関する批判をする国に対しては、経済でもって報復する。 なんだかんだいっても金払ってくれる奴に頭あがらないのは、世界共通なので、そういう点では安倍総理はなかなかよくやってますし、日本もいずれそれを受け入れざるを得ないですよと。 そういった内容です。

 

競争に負けた連中の例

そして記事には、いろいろと約束をしながら、無視され続けているイギリスと香港の話、さらにはノーベル平和賞を巡って一時はもめながら、結局サーモンの輸入を止められてだまってしまったノルウェーも例などが挙げられています。まさにこれが競争に負けるという事だそうです。「自動車メーカーに取引停止をちらつかされて泣きながら社員と残業して工場をフル回転させる下請け会社同様に、みんな食べていかなければいけないから経済力のある方向に寄っていく」とまで言い切ってますね。

ちなみにGDPで比較すると、世界第1位がアメリカ、2位が中国、3位が日本です。 イギリスは5位、ノルウェーに至っては31位です。なお輸入の話をしましたが、貿易総額では2014年以来中国は世界1位です。2014年の輸入と輸出を合わせた貿易総額は437兆円にもなります。(同年日本は159兆でしかもここ2年は下がってます)

世界第2位の基準

ではこの経済規模の基準となっているGDPってなんだ? 何をもって中国を世界第2位にしているんだ?という話になりますが、簡単に説明すると、GDPというのは、国内総生産と言われ日本人のすべての「儲け」の合計です。 別の言い方をすれば、値段をつけて売ったものすべての合計価格から、外国からの仕入れ値を引いたものともいえます。まあ 日本人が生産した価値すべてといってもよいです。ぶっちゃけていうと「日本人すべてが1年で稼いだ額」です。

ちなみにかっては、日本が世界第2位の経済大国といわれましたが、今では中国に追い抜かれさらにGDP比では中国は日本の2倍以上となってます(人口は10倍以上です)

 

実際に何をしているのか?

圧力の原因

さて、イギリスやノルウェーの例を挙げましたが、実はこの二つはかなり違います。 イギリスは中国の投資が欲しいのですが、ノルウェーは逆に基幹産業の一つである鮭を買ってほしいのです。そして実は投資は他から呼び込む事も可能ですが、消費はそうもいかないのです。

例えば少し前ですが、フィリピンと中国が島の領有権をめぐって争い、中国がバナナの輸入を検疫で差し止め中国国内で売れない様にした事件がありました。さてこの場合、中国はバナナを他の国からも仕入れられますが、売る方のフィリピンはそうもいきません。中国がダメだから他にバナナを売るとはいかないのです。そんな大きな消費ができる国はそうそうありません。というわけで輸入を止める、それから似たような事ですが、中国内での商売を止めると言われると、売ったりサービスを提供したりして稼いでいる方はかなり困るのです。文字通り「お客様は神様」の世界ですね。ちなみに今は韓国がかなりやられていますね

なお、例外は少しだけあって、石油やレアメタルなどの様にどうしても国の発展に必要な物質(戦略資源と呼びます)は、消費側より供給側が有利になる場合があります。他から調達できるとしても「ずっと」というわけには行かない場合も多いですしね。そのため古くはOPECの石油減産による価格つり上げや、中国の日本に対するレアメタル規制などが行われました。

 

圧力の実態

さらには、国同士でどうやって圧力をかけるのでしょうか。大国はやり放題なのでしょうか。

実は正秋貿易機関WHOなどのお約束もあり、例えば中国が嫌いだから、中国産の野菜は明日から輸入を辞める等という事は原則できません。しかし実際には、バナナの輸入停止などが行われています。これはぶっちゃけ細かい難クセをつける世界です。フィリピンからのバナナの輸入に際しては、「検疫」で難癖をつけて輸入を止めました。また韓国の企業には地方政府が営業許可出さないなどという嫌がらせをしています。ただ別に中国だけでなく、例えば過酷や台湾は、日本産の食物は放射能汚染の可能性があると難癖をつけて輸入停止にしています(台湾はかなり解除されました)。もちろんこれに対し、WHOに訴えて対策をとるのも可能ですが何年もかかります。 まあ稼いている人は困りますよね。先進国であれば法はかなり平等なので、その国の政府を不平等という事で訴えて勝つ可能性もありますが、まあ中国政府相手にそんな事はありえないので、結局、やったもん勝ちとなります。

なお、これはどこの国でもある事で、アメリカ政府が日本の国に対して嫌がらせをするのもこれです。ただし、アメリカの場合は、「難クセ」ではなく、徹底的に厳密にやって現状お目こぼしがあるのをつぶしていくそうです。さすがに法治の国ですね。これをやられるとアメリカで稼いている日本企業はそうとうダメージがあります。 ちなみに戦っても絶対勝てません。なおこれは元与党の大物議員(日米交渉担当経験者)から直接聞いた話なので間違いないと思います。

というわけで 金は使う奴が強い お客様は神様がルールなのです。

ここまでくるとお分かりと思いますが、かって日本は第2位の経済大国でしたが、消費においてそれほど多かった訳ではありません。よってその影響力は中国やアメリカ程にはならなかったわけです。

貿易立国でない日本

さてここまで読んでこられた方、日本はどうなの?と思われるかもしれません。 もちろんいろいろな処と同じ様にやられています。ただ、実は日本人のGDPのうち貿易は15%くらいです。国内で金を回しているほうが多いのです。さらに中国はその3割の内のさらに、17%くらいです。 まあ嫌がらせをされると痛いですが、日本の国全体から見ると知れてるとも言えます。

ちなみに貿易依存度ですが、最高はオランダの66% 台湾は58% 韓国は44%程度(2014年統計)で、日本とは大きな差があります。実は日本はかなり昔から内需型の国なので、一国くらいに嫌がらせをされても結構踏ん張れる構造なのです。

かと言って、このままでよいといえるのでしょうか。

 

イノベーションだけが世界を救う

単に生き残るだけなら

物理的にいえば、内需を高め、中国よりインドやアメリカを重視して生きていくというのでも十分成り立つと思います。ただそれは生き延びているというだけとも言えます。

それに実際には、、「お客様は神様」は、普遍的な法則なので、お金がある方向に皆、注意をシフトしていきます。 中国語と日本語ができれば金が稼げる世界はおそらく当分続きます。それくらい覇権国家で消費が多いというのは強いのです。

 

それ以上に行かないとね!

今後世界は、アメリカの一極覇権から多極化に進むと予想されます。となると、お客様は神様理論だけだと、どんどん追い込まれます。

となるとどうすれは良いでしょうか。

ずばり、「お客様は神様」から「気に入らんかったら帰ってくれたらいい」という、職人おやじの様な客を選ぶ世界を目指すべきでしょう。もちろん全部は無理ですが、でも日系の自動車が売れる様になったりと、良い価値を提供し続けていれば、そういった世界を作っていく事は可能ではないかと思います。そして新しい価値を作る=イノベーションです。そちらを盛んにするにはどうすれば良いでしょうかね。 そこを考えていきましょう。 きっとそちらの方が面白い世の中と思いますしね!

 

 

 

 

 

 

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