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オバマ大統領が88年ぶりにキューバに行ったことの意味!

2016/03/22 3分ニュース解説
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obama cuba


【しったかぶり!】のコーナー! 

今日のお題は、オバマ大統領が88年ぶりにキューバに行った意味を解説します。

obama cuba 

※「What? キューバってどんな国?」

現在は白人系市民(スペイン系)と黒人系市民、及び少数のアジア系移民で成り立っている。歴史的には、スペイン人が現地のインディオを絶滅して作られた国。

言語はスぺイン語

人口は、1123万人で1千万人強。広さは韓国より少し広いくらい。

政党は社会主義共和制 一党独裁  1959年のキューバ革命以来、権力はずっとカストロ兄弟が握っています。もちろん秘密警察も結構有名です。 

国民には、海外には自由に行ける余地はあまり無いようです。言論の自由も制限されています。

あんなに苛烈ではありませんが、日本の近くで一番キューバと体制の近い国は、北朝鮮ですね。

kyu-ba

※「Why①? なぜアメリカともめているのか?」

もともとスペインの植民地であり、スペインからの独立戦争を行い、1868年(明治維新の頃)から、独立戦争が行われた、

第一次独立戦争を経て、第2次独立戦争の末期にアメリカが介入、 

1902年(日露戦争の頃)にキューバ共和国は独立を達成するも。結果的にアメリカの軍政の傘下となった。

★アメリカは、このときグアンタナモ湾を永久租借した契約を盾に、現在に至るまでグアンタナモにアメリカ海軍の基地を置き続けている。

(イラク戦争の捕虜を拷問したという悪名高き基地です)

 

※キューバ革命後は、アメリカの資本が奪われたということで、もちろんアメリカ政府は、その保護のために、現キューバ政権を敵視していきます。

この後はアメリカの傀儡による独裁政権へと続き、独裁者である、バティスタ政権とアメリカ政府、アメリカ企業、アメリカマフィアの4者がキューバの富を独占し、その富がアメリカ本土に流れるような社会構造が形成された。

これに対し、弁護士フィデルカストロ率いる青年たちが蜂起し、6年の内戦の後、1959年キューバ革命が起こり、現在の社会主義体制が作られた。

このとき、アメリカ資本に握られていた土地及び、アメリカ資本の石油精製会社、製糖会社、電話会社、銀行・商業・工業の大企業を国有化した。

また冷戦の最中であり、ソ連への傾斜を強めたため、最終的に1961年 アメリカはキューバとの外交を断絶。 貿易にも制限を加えた。

 

※1980年になるまで。冷戦時代の立役者の一国となったとも言えます。アメリカにとっては目の上のタンコブでしょう。

1961年、ケネディイ大統領の時には、亡命キューバ人による侵攻計画、ビッグズ湾事件をアメリカ主導で起こすが失敗に終わる。

反対にキューバはソ連のミサイル基地の建設とミサイルの搬入を行い、核戦争の危機となえる「キューバ危機」が勃発。

(あんなところにミサイル基地を作られたら、アメリカとしてはたまったもんじゃないです。当時の技術では防げませんしね)

ケネディ大統領とソ連のフルシチョフ書記長の間で妥協が成立し、ミサイル基地建設は回避された。

その後もキューバはソ連の社会主義革命戦略の一環として、ボリビア、北朝鮮など中南米、アフリカ、アジアの各国に、軍事顧問団を派遣。 

ソ連側の先兵として活動し、アメリカの世界戦略の障害として活動を行った。

 

※アメリカ側も貿易振興などの理由もあり、少しずつに姿勢を緩和しつつあるというのが現状です。

ソ連崩壊後、ューバ産砂糖とソ連製の石油をバーターで取引してきたキューバの経済構造の基盤は大打撃を受けます。

そのため、ドル所持の解禁など自由化、土地の所有や企業の民営化政策がとられ、かなり自由化がすすみます。

 

※という具合に共和党を中心として、とにかくキューバ嫌いという政治家も多いです。

なお。アメリカのエスタブリッシュメントには、キューバ嫌いも多く、

キューバへの渡航の自由が、議会(上院、下院)で可決されたにも関わらず、当時のジョージブッシュ大統領はこの法案を拒否。

さらには2006年には、フィデル・カストロの引退声明に便乗して、「われわれは民主主義を約束するキューバの移行政権を樹立する努力を支持する」と「政権転覆」を呼びかける声明を出した。

 

※「Why②? なぜ今、アメリカと和解が進んでいるのか?」

1、経済的なメリット

米国はキューバに対し半世紀の間制裁を続けて来たが、両国の関係に伸展はなかった。またキューバ出身で米国に亡命して成功した企業家や米国の多くの企業もキューバとの取引再開を望む声が強くなってもいたといわれている。

中国を始め、ロシア、EUや更に米国と北米自由貿易協定(NAFTA)を構成しているカナダとメキシコさえもキューバとの取引を発展させているということから、

当然米国の企業家の間で焦りもあるといわれている。

またキューバ側も決して、経済的にはかなり厳しく、アメリカ側からの投資による経済の浮揚は、当然意識されています。

2、政治的な意義

ウクライナ問題をはじめとして、ロシアの政治的な動きが活発化している。キューバのへの接近も予想され、

その動きに楔をうつために、キューバとの国交正常化を図っているともいわれている。

またすでにキューバの主要貿易国のNo1,はベネズエラ、No2は中国であり、どちらも反米的であり、こういう相手を落とせれば、アメリカ外交の安定化という意味での戦略的に有効である。

(上記の国の影響力が低下していくと、その分アメリカの影響力が増します)

3、政治的な仲介

カナダ政府やローマ教皇などの仲介があったとのニュースもある。アメリカの高官とキューバの高官がカナダで会談しており、また、ローマ教皇はカストロ議長とオバマ大統領の両方に対し、正常化を急ぐよう促す手紙を送っていたとされる。オバマ大統領がローマ教皇と会談した後に送られたとされており、政府高官によると、ローマ教皇から直接的なメッセージが送られるのは「非常にまれなことだ」と言ったと報じられている。

4、オバマの功績作り

NHKはオバマ大統領の任期が残り2年となるなか、みずからの功績としたいねらいがあると分析している。

実際に、経済的な動機がその源だが、オバマ大統領は大統領に就任した時にキューバとの関係改善を望んでいたという。

実際にオバマはキューバ側のアメリカ人スパイ容疑者の釈放のあと、「キューバを国際的に孤立させることによって、キューバの民主化促進を目指すとしてきたこれまでのアメリカの政策についてオバマ氏は、「これまで失敗してきた時代遅れの手法を終わらせる」などと失敗を認めた。」つまり失敗を転換するのはオバマという演説をしています。

5、世代交代

今のラウルカストロ議長もかなり高齢のため、おそらく配下のテクノクラートがかなり仕切っているのでしょうが、おそらくキューバ危機などに臨場感がない若手が殆どです。またアメリカでも、民主化多様化が、1960年代とは比べものにならないくらい進んでいます。特にキューバ人と同じヒスパニック系が増えています。

そのため、合理的な判断による合意がしやすくなっています。

 

※「How? 今後、どうなっていくのか?」

すでに大使館の再開がされ(詳細は合意されている)、オバマがキューバに行ったという時点で、

かなりの交渉が進んでいると思われます。

 

すでに合意されたこととして

(1)キューバとの国交正常化交渉の開始

(2)今後数カ月間で、キューバの首都ハバナに米国大使館を開設

(3)米国人のキューバへの渡航、送金規制を緩和

(4)銀行、貿易取引の正常化

(5)キューバの民間部門に資する物品などの輸出拡大

(6)米国によるキューバのテロ支援国家指定の見直し

 

難航してそうな話として、

① 米国からはキューバ革命時に米国人企業家から強制的に乗っ取た所有物への賠償、

② 一方のキューバからは長年の制裁による損害への賠償

③ キューバは経済制裁の全面解除の要求

④、グアンタナモ基地のキューバへの返還も要求

こういったものがありますが。③と④以外はどこかで折り合いをつけるのでしょう

(これぞ外交官の仕事です)

 

※日本への影響。

実は、アメリカとキューバは国交がありませんでしたが、日本とは普通に国交があります。ビザなし渡航ができます。

直接的な影響は少ないようですが、今後キューバは、観光が大発展する事が予想されますので、今のうちに行っておくのは手です。

 

またスポーツ選手(特に野球)が大挙して、メジャーリーグや日本のプロ野球でプレイするようになるかもしれません。

また医学、音楽でも有名な国なので、その面でも交流が深まるかもしれません。

なお日系人も800人ほどいるそうです。

 

 

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